100. 続き

少し緩やかになってきた樹林帯を行くと、まわりがザワザワとしだします。2メートルくらい離れたすぐ近くのやぶから「ザザッ!ザー!!」と何かが高速で移動する音が聞こえ、びびって立ち止まると、今度は「ギャギャッ!」「ギギー!!」と鳴き声が聞こえてきます。
野生の猿の群れです。確認しただけで5匹以上。人間を警戒しているのか、鳴きやまず、激しく動き回ります。野生の猿は怖いです。この群れは下山する時もいて、本当に怖かったです。

 

猿エリアを抜け出すと、今度は一番きつい「鼻こすり」に到達です。ここは、鼻をこすりながら登るというくらいの登り坂で、つかまってよじ登れるようにロープが張られていたりします。
ロープに助けられて登っていくと、途中に「鼻こすり がんばってね」という写真の標識が・・・
「え!?もっときつい登りがこの先に待ってるの?」と焦りましたが、実際はこの標識の先にはきついところはありませんでした。
 
ほどなく、緩やかな稜線になり、太陽の光が頭上の木々の間からこぼれて明るくなります。どうやら頂上が近くなり、雲を抜けたようです。10~15分ほど歩いて、山頂広場に辿り着きました。下界のどんよりとした天気が嘘のように頂上は晴れ渡って、青い空が気持ちよいです。

山頂からは雲に隠れるようにしている面白山もみえます。

一等△点の柱石。角に修復された後が残ります。が、風格は見事です。一等△点という文字のある面以外は、風化のためか文字は全く読み取れません。

山頂広場。今日は誰も登ってこないようで、お弁当を食べたり、汗でビショビショになったTシャツを脱いで乾かしたりと、1時間ほど好き勝手にのんびりして過ごしました。

途中で咲いていた花。とても綺麗です。毎回反省ですが、こういう綺麗な花を見ると、重いけど一眼レフ持ってくれば良かったと思います...


下山後、秋保ビジターセンターの向かいにある、「ばんじ山荘」の温泉に入りました。入浴料は600円です。他に入浴しているお客さんがいないので、湯船を写真に・・・。温泉の窓からは二口の山が見えてゆっくりくつろげます。