南蔵王周回

コースタイム 2009年6月
スキー場 弘法清水分岐 弘法清水 不忘の碑
8:50 → 9:27 → 10:03 → 10:38
不忘の碑   不忘山頂    南屏風岳
 10:38   →  10:56  →  11:39
屏風岳  水引平分岐      屏風岳     水引平分岐   水引平
11:57 → 12:21 → 12:29 12:37 → 12:44 → 12:53
水引平     水引入道      コガ沢    スキー場 
13:10 → 13:25 13:30 → 14:12 →  16:08

 

南蔵王周回コースです。白石スキー場から白石女子高小屋跡~不忘山~南屏風岳屏風岳~水引入道~コガ沢徒渉点~白石スキー場。

 

梅雨の中休みというのか、例によって入梅宣言が早かったのか。昨日に引き続き今日も晴天の中の山歩きでした。白石スキー場駐車場は広く、8:40分に到着した時は既に数十台の車が停まっていました。装備を点検してゲレンデの左側の登山口から白石女子高小屋跡経由で不忘山を目指します。

暫くは樹林の中の道ですが、途中から写真のような木の土留めの階段状の道を登ります。なるべき足にこないように段差が少ないところを選んで歩きます。

低木が多くなってくると、上の方に大きい岩の塊が見えてきます。右側にある大岩が不忘の碑。

不忘の碑。この峰に、東京大空襲の日に、何故か北上してきた1編隊3機のB29が激突&墜落したそうです。当時の日本の木造家屋を焼き尽くす為の焼夷弾がアダになり、3機とも激しく炎上し生存者は無かったそうです。

不忘の斜面。

山頂は見えていますがまだまだ登ります。

右側には、帰りに最後に登る綺麗な三角形の山の水引入道が見えます。
 
不忘の碑から20分ほどで不忘山頂に着きました。最後はガレ場の登りなのでズルズルと滑ってなかなか疲れます。

岩がゴロゴロした山頂。20年前にボッカ訓練で登った時の記憶は何も思い出せませんでした。

不忘山からは尾根歩きが続きます。右側に高く聳えるのが、不忘山より100m近く高い南屏風岳です。

屏風岳への尾根の鞍部付近で振り返ると、鋭く尖った不忘が見られます。

屏風岳が間近に迫ってからの不忘山。先ほどの不忘とは違う山に見えます。

屏風岳山頂。山頂にくると、それまで見えなかった表蔵王の刈田岳や熊野岳が目に入り、感動的です。

手前やや左のなだらかな山が杉が峰。その手前には綺麗な湿原の芝草平が広がっています。遠くには熊野岳が大きく見えます。ジグザグに刈田岳まで続く蔵王エコーラインがはっきりとわかります。

屏風岳からはなだらかな屏風岳が間近に見えます。
 
屏風岳はなだらかな山のためかとてもあっさり到着。山頂は高めの潅木に囲まれていてあまり展望はありませんでした。多くのパーティーが思い思いに休憩していました。

屏風岳から水引平分岐へ戻る途中、不忘山や南屏風岳が目の前に綺麗に見えます。

水引平分岐からみる水引入道。

水引平から水引入道を見る。水引平は小さな池がある小湿原。とても綺麗なところです。

水引平から、降りてきた屏風岳を見上げます。

水引平の標識。この場にとてもなじんだ標識。

池に映る水引入道。風が無い好天で、最高の景色。
 
水引平を後に、今日最後の山、水引入道へ登ります。山頂までは15分、山頂からは今日歩いた山々が連なって見えました。

火山台地の大日向。岩ガラガラと滑ります。

大日向から白石スキー場も遠く見えます。下山も時間がかかりそう...

ここからの下りは、予想以上の急斜面の連続で、一気に高度を下げていきます。

コが沢が見えてきました。急な斜面を滝のように流れています。

10mほど下に、ロープがはられたコガ沢徒渉点が見えました。見た瞬間、あそこ渡れるのか?という感じでした。
 
ピンと張られていればまだ渡りやすいだろうなぁという感じがしますが、一応ロープがあります。沢の向こう側は岩壁になっていて、ロープをグイっと手繰り寄せながらジャンプし、向こう側の岩壁に張り付くしかない感じ。迷っても仕方ないので、一気にいきました。秋なら、沢の水量も少なくて渡りやすいのかもしれません。

コガ沢を渡って、足の置き場もないような急斜面がありますがほんのちょっとだけ。そこから先は延々とブナの原生林が続きます。左となりのコガ沢と遠くなったり近くなったり、沢と一緒に下る感じです。

延々と歩きて足の裏が痛くなってくるころ、スキー場ゲレンデへの最後の登りがあり、そこを上りきると、ゲレンデの隣の白樺の木が多くなる林の中の道になります。

そして、急にゲレンデに飛び出します。

ゲレンデは登山者用に草を刈ってくれているのでしょうか、歩きやすい道ができていました。

夕陽が傾く中、スキー場駐車場に到着。他の登山者の車は無く、どうやら最後だったようです。